第二回プレイストリート研究会を開催しました。

TOKYO PLAYでは、日本でみちあそびを広げていくために、独自の研究会を立ち上げ、定期的に会合を開いています。

第二回プレイストリート研究会 開催報告
《日 時》2021年8月31日(火)19:00〜21:00
《場 所》オンライン

《参加者》TOKYO PLAY 嶋村、中津、高橋
《内 容》
前回に引き続きイギリスのプレイストリートを牽引する「Playing Out」(https://playingout.net/)の活動について調べています。
○Playing Outのホームページの「why」(https://playingout.net/why/)のページ、その中でも特に「The problem」(https://playingout.net/why/the-problem/)を読み込む
・イギリスにおいても、道や家の近くの屋外で自由に遊ぶことは、ほとんどの子どもたちの生活の一部ではなくなっており、その要因は主に「環境的要因」と「社会的要因」によって制約を受けているとしている。
・「屋外環境」には「道路は車に支配されている」「公共の場は子どもに優しくない/歓迎していない」などがあり、「社会的規範」には「社会は子どもの自由な遊びの必要性を忘れつつある」「地域社会のつながりや信頼性の低下」などが挙げられ、こちらも日本と同様な状況になっている。
・上記の要因が組み合わさって、外で遊ぶことがますます困難になり、子どもの健康と福祉にとって深刻な問題が起きている。「直接的な影響」として「子どもの運動量の減少」「地域社会に溶け込まない」、「連鎖的な影響」として「子どもの肥満やその他の健康問題」「子どもの幸福度の低下・メンタルヘルス問題の増加」などが挙げられている。
・プレイストリートの活動の目的は、上記のような悪循環を断ち切り、外遊びを子どもたちの普通の生活の一部として取り戻すことにあるとしている。
・イギリスの状況と対応させて、日本はどのような状況にあるかを確認した。

○Playing Outのホームページの構成から得られるヒント
・Playing Outのホームページは先に「about」自分たちが何者かを示し、「why」社会的な問題に対しての説明が出てくるが、日本の多くのホームページは活動の「index」や「How to」から入る。
・TOKYO PLAYのホームページも、なぜこの活動をしているのかがわかりにくいと言われている。社会的な意義を前面に出していく必要性がある。

○建築学会での発表について
・今年の建築学会の本大会の開催日が近づいているが、みちあそびをはじめ、TOKYO PLAYの活動をそうした学会で発表していってはどうか。学会で発表したことは、学会上のホームページ上で検索されるようになるため、TOKYO PLAYのホームページにも掲載し、学術的なアピールにつながるかもしれない。
・学会で発表する/しないは別としても、梗概の体裁で情報を整理しておくとよい。

《次回予定》
○引き続きPlaying Outのホームページを読み込む。次回は「Children’s right to play」。

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