うちの子と遊ぶ

夕食を終えてから、11歳の息子に誘われ、近くの公園に行く。

最近は、学校から帰ってきてから、よく行っていた近くの公園で友だちと遊ぶということもなく、ほぼ家にいることが多いのだけれど、この日はその公園ではなく、別の公園でボールをして遊びたいという。

2人で一緒にやわらかいサッカーボールを持っていき、何をするともなく、暗がりの中でパスを交換し合った。お互い、サッカーが特にうまいわけではない。空振りしても、ヘンなところに飛んでいっても、「あれれ!?」と言いながら、かまわずに楽しく続けた。

何だか、とても気持ちがよかった。汗もかいた。別に、うまいとか、へたとか、どちらでもいい。そんなことを気にせずにボールを蹴って、ひたすらそのことだけが楽しい時間がある。才能とか将来とか、そういうものとは別の次元で流れる時間があることが、未来につながっている気がする。子ども時代に覚えている親と過ごした思い出も、意外とこういう時間だったりするのかもしれない。きっと、自分は今日のことをずっと忘れない気がした。

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