「みんなのひろば」内、2週間のモニタリング調査を終えました。

8月31日〜9月13日までの2週間、砧公園の「みんなのひろば」にて、利用者にアンケートとヒアリングをさせていただくモニタリング調査を行いました。
実は、障がいをもつ子どもの利用はあまり多くないのが現状なので、
よりたくさんのお話が聞けるように最終日の13日は、arTeaTreaTさんご協力のもと、障がいをもつ子どもとその家族の方々をお誘いした「ゆるっとおさんぽ会」を実施。たくさんの方々にお話を伺うことができました。

この2週間で約200名の方に伺わせていただきました。ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございます。


ご協力いただいたみなさんには、選択式のアンケートにお答えいただき、その内容をもとに質問させていただきました。
「ここの使い心地は?」
「もっとこうなったらいいと思うことはありますか?」
「普段はどんなところで遊ぶことが多いですか?」
「ここのコンセプトについて、どう思いますか?」などなど…

コンセプトについては、アンケートにお答えいただく中で初めて知った方も多く、実際に来園している利用者には知られていないのが現状でした。
健常児のお母さんからは、「私は一緒に遊べたらいいと思っているけど、向こう(障がいをもつ子どもやその保護者)がどう思うか気になる」や、
また、他の方からは「(自分は田舎で育ったけれども)東京はお互い様の雰囲気がないので関わり方がわからなくて難しい」という声も。
一方で、「みんなのひろばのコンセプトは知らなかったけど、公園はどんな人だって遊んでいいしみんなが使うものだからいいんじゃないかと思ってる」というお父さんの声も。
発達障害のある子どものお母さんからは
「そもそもの障がい者理解とか子供の頃から障がいについて学ぶ機会が増えていかないと差別的に扱われてしまうことだらけで…そういった状況の中公園に連れてくることは、体の負担よりも心の負担が大きすぎて結局公園じゃなくて他の人の少ない場所や施設に連れていくことしか…」という声も聞かれました。

まずは、お互いを知ること、他人だけど同じ場所で遊ぶ仲間と思えること、そんなことが今一番必要なのかもしれません。

 


ヒアリングでは、他にもたくさんのお話を伺っているので、少しずつですが、ご紹介していきたいと思います。
また、アンケートの集計や分析は、このプロジェクトの効果検証とともに、千葉大学大学院園芸学研究科の寺田光成さん(農学博士)にご協力いただき、進めています。こちらも順次ご紹介できればと思います。お楽しみに。

次回は、10月11日。<お知らせはこちら
13日と同じようにarTeaTreaTの「ゆるっとおさんぽ会」と同日実施のモニタリング調査を予定しています。
何か気になることや、もっとこうなったらいいのに、というお話がありましたらぜひお声がけくださいね。青いTシャツでひろば内をうろうろしたり、緑色のテントの下にいます。
みなさんとお話できるのを楽しみにしています。

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