【海外遊び場紹介チャンネル】ドイツ編 第8弾 Eine Quelle der Fantasie【日本語訳:想像の泉】

ドイツの冒険遊び場で活動してきた中で印象に残っていることに、日常から一気に飛躍する子どもたちの想像力があります。


別に興奮しているわけでもなく、制作意欲に燃えているわけでもない、ふつうにしている子どもたちが、紙や何か自分の思っていることを表現できるものを手にしたとき、突拍子のない、ほとんど奇想というべき絵を描いたり、物を作ったりするところを何度か目撃しました。


例えばとてつもなく大きなプリンの絵とか、画用紙いっぱいのポップなカニとか、糸電話にするはずの紙コップが一瞬でフクロウになったりしましたが、どの作品にも何かのまねではない強烈な個性が感じられました。私には子どもが突然、どこからでてきたのかと思うようなイメージの絵をさらっとかいて、かつ平然としていることがとてもおもしろかったのです。


どうやら子どもの中には想像の泉があり、いま、ここの世界とは違うイメージで満ちていて、それが瞬時に取り出し可能であるということ、それが大人の目には現実から想像の世界への大ジャンプに見えるということが分かりました。


また子どもの心の中にあるこの想像の泉は、自由で楽しいという状態でないと開かれず、現実と想像の世界との間を行き来できないということも見て取れました。


冒険遊び場での活動を通じて子どもの中にある想像の泉の存在を感じられたこと、子どもたちが想像と現実の世界を瞬時に行き来している場に立ち会えたこと、私にとってかけがえのない経験になりました。


TOKYO PLAYが持っている国内外のネットワークを活かして、海外での遊びに関する取り組みを紹介していきます。
 ドイツ編では、オーバーカッセル冒険遊び場で Praktikum(実習生)として活動されている、岡田真理子さんが現地の様子を執筆しています。

この企画が、みなさんにとって新たな気づきのきっかけになれば幸いです。

過去の記事はこちらから

第1弾:Angebot【日本語訳:申し出、提案】
第2弾:Selbstentscheidung【日本語訳 自己決定】
第3弾:Lebensgefühl【日本語訳 生きている実感】
第4弾:Anlage【日本語訳:施設】
第5弾:Winterspiele【日本語訳:冬の遊び】
第6弾:Kind ist Kind【日本語訳:子どもは子ども】
第7弾:Kinderstimmen sammeln【日本語訳:子どもの声を集める】

岡田真理子さん
 ご主人の仕事の関係で2021年に家族と共にドイツに駐在し、現在ドイツ滞在4年目を迎えている。ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の州都デュッセルドルフのオーバーカッセル冒険遊び場で Praktikum(実習生)として活動中。
 ドイツの冒険遊び場で働く中で経験したことを子どもの遊びの活動に携わっている方々にエピソードごとにお伝えできたらと思い、今回のコラムを執筆している。

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