狛江市(仮称)子どもの権利条例制定に向け、ワークショップを実施しました

TOKYO PLAYは、昨年度より、狛江市における子どもの権利条例制定に向けた、子どもの声を聴く事業をお引き受けしています。
昨年度は、子どもの居場所に直接出向いてヒアリングを実施し、条文素案に反映していただき、今年度は、素案をもとに条文を読んでブラッシュアップするとともに、前文を考えるワークショップを担っています。
ワークショップは、大人と話すワークショップ1回、子どもと話すグループヒアリング形式のワークショップ2回と、子どもと大人の合同ワークショップ1回の全4回を実施。
7月5日(土)に、ワークショップの最終回として、子どもと大人の合同ワークショップを実施しました。1テーブルに子ども3人と大人1人、ファシリテーター1名を基本として、子どもたちの声を大人の参加者と一緒に聴くことを中心に、子どもと大人のみんなで考え合うワークとしました。
今回のワークショップの目玉は、前文づくりのためのワークでした。
大切だと思うのはどれ? シール投票ワーク
子どものワークショップで出た「大人に伝えたいこと」をもとに、前文のたたきになる一文を集め、合わせて前文にしていきます。一文は、子どもの表現をなるべくそのまま採用し、一文ごとに掲示。どの表現が子どもたちにとってしっくりくるかも知りたいので、似た内容のものでもまとめず、記載して並べました。

子ども、大人とともに読んでみて、気に入ったものにシールを貼るワークを行いました。
じっくり読んで選ぶ子、勢いよくどんどん選んでいく子、「これ、自分が言ったやつだ」と前回のワークショップに参加した際に出した言葉を指し、嬉しそうに貼る子などそれぞれの選び方で貼っていきました。
大人の参加者やオブザーバーとして参加してくださった狛江市子ども・若者・子育て会議の委員にもそれぞれシールを貼っていただきました。「耳が痛い」と話しつつも、「その通りだよなぁー」とうなずきながら、みんなで読んでみんなで味わう時間を取ることができました。


ワーク後半では、シールを貼った理由を子どもに話してもらいながら、みんなで巡回しながら話しました。共感とともにじっくり聴いてくれる大人のおかげで子どもたちも和やかに話すことができ、大人も直接子どもの声を聴くことができ、合同だからこそ感じられるワークショップの良さを実感できたように思います。
声を反映した条例づくり
今回、市には、1~3回目のワークショップで出た声を反映した素案修正案を4回目のワークショップに用意いただき、見た参加者たちは「もう変えてくれたんだ!」と市が本気でみんなの声をもとにつくろうとしていることを驚き実感できた時間もありました。

この4回のワークショップで出た声をもとに、いま市と子ども・若者・子育て会議が更に条文の素案をブラッシュアップし、前文をつくっています。
子どもの権利についての条例ができるまでラストスパート!
お手伝いした私たちも期待し、応援しています。