砧公園が「だれもが居心地のいい環境」になるために、みんなで考えてみませんか?

みんなのひろばプロジェクト in 砧公園


2020年3月、都立砧(きぬた)公園にユニバーサルデザインの遊具が立ち並ぶ「みんなのひろば」ができました。

「みんなのひろば」が目指すのは、「お互いに違いを尊重し合い、だれでもたのしく遊べること」。
でもそれって…具体的にどういうこと?
そもそも公園に来ること自体、ハードルが高い子たちがいる…って知ってる?

誰もが同じ空間で遊ぶことを「選べる」ように。お互いなんでもなく支え合えるように。
まずは、みんなで “考えてみるプロジェクト” 始動です!

このプロジェクトは、どんなことをするの?

「みんなのひろば」が、本当の意味で「みんな」にとって心地よくなるために
このプロジェクトは、都立砧公園を管理する「(公財)東京都公園協会」とTOKYO PLAYが連携し、地域のみなさんと進めていくプロジェクトです。

今年はこんなことに取り組んでいます。

    • まず、聞く。知る。
    • 公園利用者の声を集めた冊子をつくる。
    • 利用者、支え手、みんなで考える会をひらく。

「みんなのひろば」って?

世田谷区にある都立砧公園にできた新しい遊具ひろばです。

車イスに乗ったまま上がれるスロープつきの滑り台。立って回せる子も、自分の力で体を立てられない子も一緒に乗れる回転遊具。寝っ転がっても座っても、一人でも複数人でも乗れるカゴ型ブランコもあります。
地面は、原っぱ、転んでも痛くないゴムチップ舗装のふかふか地面、車輪が動かしやすい段差のない通路…と、車イスでもベビーカーでも移動しやすいつくり。
遊ぶ人を選ばない、やさしい環境です。

また、この遊具ひろばを整備することをきっかけに、駐車場からの園路やだれでもトイレが、再整備・改良されました。

何でプロジェクトが必要なの?

本当なら、「公園」ってもともと「誰でも遊べる場所」なはず。…けれど、遊ぶ場所として選びにくい、と感じている人たちがいます。
障がいをもつ子、外国から来たばかりの子、また場所によってそこにいる子どもの年齢層との違いから阻害されているように感じている子…。
それは、「みんなのひろば」ができただけでは、解消できないことも、あるんです。

例えば、障がいをもつ子どもたち。
車イスに乗らないと移動できない子は、行ける場所が車イスで通れるところに限られます。でこぼこ道だけじゃなく、たった5cmの段差でも越えるのに一苦労。車イスを押している人は、遊具のスロープでもしんどいと感じている時があります。
車イスごと車に乗って来る子の移動はとっても時間がかかる…けれど、定時の栄養補給が必要な医療ケア児は、拠点を離れられる時間が決まっています。行った遊び場で順番待ちしていたら…せっかくがんばって来ても一つも遊具で遊べないまま帰ることになるかもしれません。

身体の特徴はあまりない障がいをもつ子も、それぞれ課題がある場合があります。
とにかく気になったものを見つけると、走って行っちゃう! 1人で追いかけ続けるのは本当にしんどい、だから公園にはなるべく行かないようにしている、という親子。
人が多いところでみんなと違う動きをしていたり、急に大きな声を出したら周りの人が嫌がるかもしれない…誰かに迷惑をかけるかもしれない…攻撃的でなくても、人の多い場所は行かないと決めている親子もいます。

でも、これって、使っているみんながその子のことをなんとなくわかっていて、みんなでちょっとずつ支えあえたら、来やすくなる子が増えるかも?
障がいがなくったって、1人で何人もの子どもを連れて来たお母さん、言葉が通じない子、小さい子がたくさん並んでいて本当は使ってみたいのに恥ずかしくて並べない大きな子…困っている人って実はたくさんいるのかも?
それは、どんなに物理的な環境が整備されても、一緒に使う人の感じ方やルール、仕組みなど、人がつくる環境・雰囲気も見直されないと変わらないのかも?

まずは、どんな困りごとがあるのか?どうやったら本当の意味で「みんなで」使っていけるのか、知ることがまずは必要だと考えています。
そして、どうなったら心地よくなるか?…興味のある人みんなで「考える場」をつくることもはじめていきます!一緒に考えてみませんか?

もっと詳しく知りたい! 考える仲間になりたい! という人へ

ありがとうございます。
ぜひ、一緒に考えましょう!
意見を聞かせてくださるだけでも構いません。一緒に取り組んでいきたい方も大歓迎です。
ご連絡をお待ちしています。

公園について、「みんなのひろば」についての情報は、こちら

このプロジェクトについてのお問い合わせは、こちら

©写真:壬生真理子(arTeaTreaT) ほか
※このプロジェクトは砧公園を管理運営する「(公財)東京都公園協会」とTOKYO PLAYが連携し、「みんなのひろば」の利用・理解促進に向けて、地域のみなさんと進めていくプロジェクトです。
公益財団法人東京都公園協会

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